合唱や歌唱を始めるのは、最初は少し勇気がいるかもしれません。でも、一度踏み出せば、仲間と一緒に声を重ね、ひとつの美しいハーモニーを創り上げる喜びは、何ものにも代えがたいものです。経験がなくても、年齢を重ねていても、声がある限り、誰もがこの心躍る芸術を楽しめます!
いま、シニア世代の方々が増える中で、フレイルや認知症の予防として、発声トレーニングや音楽活動が注目されています。歌うことは心と体を活性化し、笑顔とつながりを生み出します。私たちのコーラス活動は、そんな健康と喜びを皆さんに届けるためのものです。
今日は、ある日の練習動画と、練習内容をご紹介します。
限られた活動日数の中でも、合唱団フェリーチェでは練習を行ってきました。この4ヶ月間、いつもの発声や愛唱歌のほか、以下の2曲を課題曲として取り組んできました:
- ありがとうの花束
- 今が美しい
練習の目的とアプローチ
参加者の皆さんが心から歌い、歌唱技術を意識しながら、声の出しにくさの原因や改善方法を体感できるよう、以下のような練習を行ってきました。すべてを再現できなくても、自身の声の発見につながる何かを感じた方も多かったかと思います
- 歌詞の理解と表現
- 歌詞の朗読を通じて詩のニュアンスや解釈の可能性を探る。
- 文節を最後までイメージし、表現を深める練習。
- リズムと音程
- 知らない曲のメロディや副旋律を確認し、全体のハーモニーを整える。
- 三連符のリズムで、喉の詰まりを防ぎ滑らかに歌う技術を練習。
- 調性と主音の確認で、正確な音程を維持。
- ハーモニーが重要な箇所では、母音だけで歌う練習を実施。
- あ行を繋げて響きを豊かにする練習。
- 歌詞をつけた際の拍を生き生きと表現(例:いちにいさんしーと手拍子を打ちながら、発語のタイミングのズレを意識し、リズムを体で感じる)。
- 表現力の向上
- 楽譜の「弱い」「強い」の表記を意識した歌い方の指導。
- 息継ぎを表現に活かすテクニック。
- 間奏時のステージ上での立ち振る舞いや過ごし方を練習(例:舞台上で自然に見える姿勢を保ち、次のフレーズに備える)。
- 発声の基礎と技術
- 日常の声と歌声の違いを理解し、基本の腹式呼吸を確認。
- 山田耕作の唱歌を題材に、劇的な部分の確認と発声の可能性を考察。
- 喉仏の動かし方を意識し、うがいをしながら声を出す練習で、鼻腔と喉の使い分けを確認。
- 巻き舌やリップトリル、ハミングを用いた発声練習。
- 支えを使う声と使わない声の違いを体感。
- 音程の跳躍時に声をスムーズに出すため、拍のタイミングで体を動かす練習(例:立ったり座ったりして体のリズムを整える
練馬区、幡ヶ谷、都立大学、船橋、千葉市、柏、さいたま市、伊奈町などでグループ活動中です
指導メソッドは、この動画の様にシンプルで実践しやすく、どなたでも確かな成果を感じられるよう工夫が無限にあります。一人ひとりの声が輝き、集まることで大きな感動を生み出す瞬間を、ぜひ体験してほしい!
私たちは、さまざまな場所でコーラス活動を展開し、皆さんの「歌いたい!」という想いを全力でサポートします。
一緒に声を響かせ、笑顔あふれる時間を創りましょう! あなたのご参加を、心からお待ちしています!