ジャネーの法則

同じ日々を重ねる程、人生は短くなる?

日々に追われる中で、段々と時間の流れを速く感じる大人は、多いと思います。
音楽の練習も、若い頃に練習し、暗譜した曲は何十年経っても覚えているけれど、
大人になって練習し、暗譜した曲は覚えていないという話は、音楽家の間でしばし行われます
記憶力という側面もあると思います。
大人になると時間が一瞬に過ぎて行ってしまうように感じながらの生活の中で、新しい楽譜を覚えるための時間が取れないという事もあるように思います。

直接に音楽の話ではないのですが、
ある哲学者が、そのことに対して考察しており、一つの視点として面白いです✨

「ジャネーの法則」

ポール ジャネー

ポール・アレクサンドル・ルネ・ジャネ
Paul Alexandre René Janet
1823年4月30日 – 1899年10月4日、
フランス・パリ出身の哲学者、作家。

生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例すると主張

音楽家といっても、24時間365時間、常に音楽の事を考えている訳であはりません。
本番、練習、などがあったとしても5時間も向かい合えば長い方ではないでしょうか?つまり21時間、、8時間寝るとして13時間は音楽以外の事を考えいる事になります。
 
ジャネーの考え方は、
人間は、経験と共に知識を得ながら、大人になりますが、その一方、得た経験や知識には新鮮さを感じません。新鮮さがない時間を過ごし続ける事で、時の流れを速く感じる様になっていく・・ 
 
1歳の時の1年は 体感として1分の1だが

50歳の時の1年は、50分の1の体感に過ぎない

という法則です。

 
大人になると、余裕がない、忙しい、また今度、などという言葉が好きになりますが、そんな習慣が、時の流れを速く感じさせるほどに、脳の活動を低下させ、新しい事を吸収しづらくし、時間の流れを速く感じさせるのかもしれません。
 
長生きしたい!とは、多くの人が思う共通の願いだと思いますが、時の流れをゆっくり感じながら、日々を過ごすのと、時の流れを速く感じながら、日々を過ごすのとでは、同じ年数を生きたとしても、生きているという喜びや、実感の違いの差を感じる事になります。
 
この法則を思い出す時、特にこの2年半は、コロナ禍の影響を受け、緊急事態宣言にはじまった、コロナ対策の中で、刺激もなく、新しい吸収もない時間を過ごした方も多かったのはずですが、つまり遠出や人との接触は控える生活の中で、刺激や新しい体験に接する事ができる方というのは少なかった事を意味しています。
 
この考え方を積分計算すると、時間の体感する経験蓄積は、通常でも20歳で70%の経験を蓄積している計算になるのですが、自粛の中で、過ごす時間は、すべての年齢に等しく”退屈””経験済み”の時間を多くし、
過去に経験したほどがないほど時の流れを速く感じる人の方が多かったと考える根拠になるので、コロナへの対策や対応が厳しいままを続ける日本社会に生きる人は、世界で、もっとも時の流れを速く感じていると言えます。
 
つまり、世界でも有数な長寿国でありながら、その実は、短い人生を過ごしていると感じる人が多い国だと証明出来る事になります。 さて、ではどうしたら良いかですが、 町の音楽屋さんでは、当然音楽をお勧めします。
 
音楽はいいですよ~やっても、聞いても、沢山の知らない曲がありますし、知らない音楽家に出会えます、普段は足を向けない場所にも行く機会が増えますし、誰かと会う機会も増えます、 そして演奏の訓練を試みる時、日々変わる自分の体と向かいあいながら、新しい発見を重ねられるのですから♪
 
音楽以外の芸術分野も含めて、芸術は人が充実した時間を過ごすためにある。
 
つまり、 人生の時間を長く楽しむためにあるのではないでしょうか

本日の結論

芸術活動を親しんだり、行ったりする事で 長生きできる!!! 
逆に、 コロナで自粛を重ねる事で 人生は短くなる

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