美術が空間の芸術と言われるのに対して、音楽は時間の芸術とも言われ、
美術が空間に残るのに対して、残らない時間の中で芸術を行うのが音楽と言う事なのだそうです。

長い様で短い人生の時間、古今東西で、音楽は人と人をつなげ、
人が時間を過ごすための最良の手段として親しまれてきました。

天の岩戸にお隠れになった天照大御神、太陽の神が隠れてしまわれ闇に包まれてしまいますが、
岩戸の外で賑やかな音楽と共にお祭りを行ったところ、再び地上が太陽の光で照らされる・・・というのは、古事記にある日本神話として有名なお話です

海外から指揮者とオペラ歌手を招いて、那須白河で行ったオペラマスタークラスのファイナルコンサート

明治維新以降、日本では西洋音楽が学校教育で取り入れられています。
恐らくそれまで日本に伝わって来た音楽よりも、より多くの人が学びやすく、親しみやすいと判断されたからだと思いますし、ピアノ教室や、合唱愛好家の多さはそれを物語っていると思います。

ただ、大人になると、音楽に親しむ時間を取らない人、もしくは取れない人も多いのが現状です。


音楽の意味を考えよう! 

コンサートに行く事はあっても、自ら演奏をするという方は少数派かもしれません。
地域には、素敵なホールや、音楽会に適したスペースが沢山あるのですから、
学校教育で行われているような合唱コンクールや、斉唱、楽器の合同演奏などは、大人になっても時間があった方がよいと思います

人同志の健全な交流、健康維持、日々の生活の潤い、より充実した人生の時間を過すための手段の一つが音楽だと考えています。

時間の芸術の芸術とは、芸を楽しむための術ではなく、平等に過ぎ去る時間を楽しむための術の事かもしれません。

(初心者でも参加しやすい講座を開催)