こんにちは。合唱と声楽を通して人と人をつなぐ活動をしている飯田康弘です
声楽家との出会いが合唱を変える
北区のプラザノースで合唱クラスを開いたある土曜日。
そこに声楽家の阿相聡子さんが参加してくださいました。
声楽家がひとり加わるだけで、空気が変わります。
普段は声を出すのをためらう方も、隣にプロがいると不思議と安心して声が出せる。
「歌うってこんなに自由なんだ」
そんな瞬間に立ち会うと、合唱という場の力を改めて感じます。
今、取り組んでいる作品
🎶 私のクラスで今練習しているのは、
- イヴォ・アントニーニ作曲 Agnus Dei
- ガブリエル・フォーレ作曲 レクイエム
どちらも美しく、人の心を静かに揺さぶる作品です。
特にフォーレ《レクイエム》は、私の音楽人生を語るうえで欠かせない特別な一曲です。
2016年、恩師への想いを込めて
フォーレ《レクイエム》を企画したのは2016年。
高校時代に声楽の道へ導いてくださった恩師が亡くなられたときでした。
声楽仲間に協力してもらい、一度だけ演奏会を開き指揮を行いました。
映像はありませんが、録音が残っています。
この録音は、私にとって「プロ指揮者デビュー」であり、今も「唯一の公演録音」です。
9年間で 視聴数1万4千回、登録者92人、広告収入7,800円。
小さな数字ですが、この結果を見て「音楽や動画には確かに人を動かす力がある」と実感しました。
少しずつ、14人の参加者
あの公演をきっかけに、私は毎月《フォーレのレクイエム》を課題に練習を続けてきました。
今では参加者は14人。
健康のために歌い始めた人が、次第に「クラシックを歌ってみよう」と、一歩踏み出す、
クラシックの音楽家として喜びであり、誇りとも言えるかも知れません
私の練習では、いつも伝えています。
「私たちの愛唱歌はフォーレの《レクイエム》だ」と。
それは単なる練習曲ではなく、活動の“心臓部”ともいえるからです
50歳を迎える今、再び挑戦したい
私もまもなく50歳。
同年代の仲間が記念リサイタルを企画していて、妻からも「あなたもやったら?」と言われました。
でも私は「51歳から新しい50年が始まる」と思っているので(笑)、あえて慌てずに歩みたいと思います。
ただ心の中で強く感じるのは、もう一度《フォーレのレクイエム》を演奏したいということ。
再び挑戦できたら素晴らしいですね
レクイエムがもつ「再生」の力
フォーレ《レクイエム》は、キリスト教典礼の枠を超えて「鎮魂」と「再生」を感じさせてくれる音楽です。
高校時代に初めて歌った曲。
恩師の葬儀(無宗教)で歌った曲。
そして今も、仲間と歌い続けている曲。
私の人生と共にあり続ける音楽です。
最後に:一緒に歌いませんか?
もしこの記事を読んで「この人の合唱に参加してみたい」と思った方。
声楽家の方も、合唱経験のない方も、大歓迎です。
音楽は誰かのために祈り、誰かのために再生を願うもの。
フォーレ《レクイエム》を一緒に歌いながら、その力を感じてみませんか?
