練馬文化センター大ホールに出演

指導する皆さんと合唱祭に出演してきました。

演奏した曲は、カッチーニの「アヴェ・マリア」と映画『坂の上の雲』の主題歌である「Stand Alone」です。合唱を含めた音楽は一般的に西洋音楽といわれるクラシック音楽の一部であり、この分野では多くの試みが長年にわたって行われてきました。

例えば、詩をもとにした表現と解釈、表現をより立体的にするためのテンポの揺れや運びがあります。また、発声方法とその訓練方法も重要です。イタリアを中心とするラテン語圏では声による芸術を目指し、ドイツ語圏では言葉と声のバランスを取ろうとする意識もつよくあります。また、歌声を出そうとする行為と自由を感じようとする感覚との共存も重要な要素とし目指されています。

そんな西洋音楽の基本を、日本、オーストリア、ハンガリー、イタリアで学んだ声楽家の指導を楽しむ皆さんとの演奏会でした。

「アヴェ・マリア」は悩みを訴え、救いを求める曲であり、「Stand Alone」は希望を見つけ、過去を振り返りながら未来に向かう力強さのある曲です。西洋音楽の伝統と、日本人として、そして人としての解釈を考えながら、明るい響きと歌う表情、日本語が立体的に聞こえるような演奏を目指して歌唱を行いました。

もっと良い演奏ができそうな可能性も感じています。歌うことが好き、楽譜が苦手、子供のころに音痴と言われた、高い音が出ない、退職後の趣味など、さまざまな理由を意識しつつ、私たちと一緒に歌声の研鑽を積む皆さんとの時間で作る合唱はとても貴重な時間の過ごし方です。

まだ1歳になったばかりの’応援団長’にも、私たちの歌声が伝わっているはずです。

参加者からはこんな声がありました。
「大きな舞台で皆さんと心や声を合わせるのは充実感がありました。’応援団長’が皆の前でソロで歌ったり、一緒に歌えるようになるのを楽しみに、頑張りたいです!」

一歩一歩、幼子が階段を登るの楽しむ様に、人生の時を歩みたいものです。階段と違って、登りきることがない芸術の階段をのぼるのは何よりも楽しい行為だと思います

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